名古屋市鶴舞線いりなか駅近くの女性医師(女医)による精神科・心療内科|りさ杁中こころのクリニック

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局所性ジストニア

局所性ジストニアとは

局所性ジストニアとは、特に音楽家やスポーツ選手、字を書いたりパソコンを使ったりする仕事において、以前は当たり前のようにできていた動作が筋肉が意図せず動いてしまうことによりできなくなってしまう疾患です。「イップス」「クランプ」と言われている病態とほぼ同じと考えてよいと思います。

局所性ジストニアは大脳基底核などの脳の指令異常であり、神経内科で主に診療しています。また、局所性ジストニアが含まれる「運動障害疾患」は、チック症など精神疾患も含まれる診断群であり、神経内科的な疾患と精神疾患と共通する概念です。不安や緊張によって症状が悪化することも多いので、心療内科的な治療も適応となります。

局所性ジストニアの症状

局所性ジストニアは下記のような症状がよくみられます。

音楽家の方の場合
ピアノや弦楽器、ドラムを演奏するときや、発声時において、筋肉が意図せず収縮してしまい、思ったようにできなくなる
スポーツ選手の方の場合
ボールを投げるとき、ゴルフでパターをするとき、ラケットをふるとき、走るときなどにおいて、筋肉が意図せず収縮してしまい、思ったようにできなくなる
パソコンをよく使う職業の方の場合
タイピングをする際、筋肉が意図せず収縮してしまい、思ったように打てなくなる
文字をよく書く職業の方の場合
文字を書く際、手が震えてしまい、思ったように書けなくなる

局所性ジストニアの治療

局所性ジストニアの治療法は確立されておらず、対症療法的に行なっているというのが現状です。筋肉の収縮を抑える薬物療法がありますが、神経内科が専門なのでそちらに任せることが多いです。抗うつ薬や抗精神病薬はジストニアに悪影響となる可能性があり、基本的に使用しません。安定剤や睡眠薬はジストニアの症状を悪化させないものが多いため、必要に応じて使用できます。

精神療法(≒カウンセリング)は、病態に応じて行います。社交不安症の診断が併存する場合には、社交不安症の認知行動療法を行います(別途予約料がかかります)。
強迫的な思考や完璧主義などが問題になっている場合には、考え方の癖を同定し、その考えに対しての対応法を検討します。

また、職業性ジストニアの方の中には、これまでの人生のほとんどの時間を仕事に関する活動(音楽やスポーツなど)に使ってきた方も多く、それ以外の時間をどのように過ごしたら良いかがわからなくなっているケースもあります。このような場合には、自分は本当はどのような人生を行きたいのか、価値観を探っていくような治療をします。

また、時間や状況に応じて症状が大きく変化するようなケースの場合は、どのような状況なら作業を継続できそうか相談したりします。

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