名古屋市鶴舞線いりなか駅近くの女性医師(女医)による精神科・心療内科|りさ杁中こころのクリニック

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院長挨拶

院長挨拶

りさ杁中こころのクリニック、院長の今井理紗と申します。

開院以来、こころの病気に対して「科学的根拠に基づいた治療」を大切にしながら、患者さん一人ひとりの気持ちに丁寧に寄り添う診療を続けてまいりました。

精神科の治療は、適切な方法を選択することで症状が改善することが多く、最新の論文やガイドラインを学びつづけ、それらを日々の診療に活かしています。

大学病院では、パニック障害や社交不安障害に対する認知行動療法(CBT)を学びました。

開業後は、初診でしっかりと症状や困りごとをお聞きし(60分ほどかけてアセスメントを行います)、パニック障害・社交不安障害・特定の恐怖症(単一恐怖症、限局性恐怖症)身体表現性障害)に対して、個別の状況に合わせたCBT的なアプローチを行っています。

CBTでは、症状の背景にある考え方や行動のパターンを理解し、改善に向けて少しずつ行動を変えていきます。 例えば、不安が強い方やストレスが続いている方に多い「ぐるぐる思考(反芻思考)」については、まず行動分析でその仕組みを一緒に整理し、必要に応じて行動活性化やマインドフルネスの方法を取り入れながら、負担を減らしていく取り組みを行っています。

そのほかの精神療法も、ガイドラインに沿った方法で対応しており、例えば睡眠障害の方には睡眠衛生の指導を行っています。


思春期から高校生くらいまでの患者さんも多く、親子での面談や個別面談を通じて、親御さんがどのように回復をサポートできるかを一緒に考えています。

例えば、不安症の方には親御さんに協力してもらう形での課題を進めていくこともあります。うつ病の方の場合も、親御さんが来院された際には、お子さんがどのようなサポートを希望しているかを確認し、その状況に合わせて面談や支援の内容を決めています。場合によっては、親子関係に踏み込まないこともあります。


薬の治療では、安全に配慮し、添付文書に沿った処方を基本としています。

初診では副作用の少ない漢方薬から始めることが多く、その段階で症状が落ち着いた場合は、そのまま終診となることもあります。

一方で、最初からしっかり効果のある薬で治療を進めたい方や、漢方だけでは十分な改善が見込めない場合には、抗うつ薬などを選択肢としてご提案しています。その際は、使用の前に中止の目安を相談し、漫然と続けないようにしています。これまでもずっと服用している方は継続しますが、新たに始める場合には、症状やストレスの状況に応じて、段階的に減量してやめることも検討します。


ベンゾジアゼピン系のお薬は、原則として普段は使わず、どうしても必要な短期間・限定的な場合(面接や飛行機搭乗など)にのみ使用しています。漫然と使わず、安全を最優先に処方しています。そのため、ベンゾジアゼピン系薬剤を減らしたい・やめたい方への対応は、普段処方していないこともあり、状況に応じて判断しています。


診療では、こちらの意見を押し付けることなく、患者さんの気持ちや困りごとをしっかりお聞きし、必要な情報をわかりやすくお伝えすることを大切にしています。これからも、根拠に基づいた治療と寄り添う姿勢を両立させ、安心して通っていただけるクリニックを目指しています。 どうぞよろしくお願いいたします。

経歴
平成20年 奈良県立医科大学卒業、同大学にて初期研修開始
平成22年 名古屋市立大学病院 精神科 後期研修医
岐阜病院 非常勤医師
平成24年 八事病院 常勤医師
名古屋市立大学 精神・認知・行動医学分野 研究員
八事看護専門学校 非常勤講師
平成27年 名古屋市立大学病院 臨床研究医
名古屋市立大学 博士課程入学
八事病院 非常勤医師(〜現在まで)
名古屋市立看護中央専門学校 非常勤講師(平成30年〜令和3年)
平成31年 博士(医学)学位取得
名古屋市立大学 精神・認知・行動医学分野 助教
名古屋市立大学看護学科 非常勤講師(令和3年)
令和3年11月 りさ杁中こころのクリニック 開設
資格
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医(精神科専門医)・指導医
所属学会・研究会
日本精神神経学会
日本うつ病学会
日本認知療法・認知行動療法学会
対人関係療法(IPT)研究会
国際対人関係療法学会(International Society of Interpersonal Psychotherapy)
著書・訳書
名市大ブックス2 コロナ時代をどう生きるか(「不安について知ろう!~危険を知らせてくれるアラームとのつきあい方~」の章を執筆)
ACT実践家のための「コンパッションの科学」: 心理的柔軟性を育むツール(「Chapter 4 臨床実践のなかでセルフ・コンパッションをトレーニングする」の翻訳を担当)
学会発表(筆頭演者)
「女性の就労を支える心身医学治療戦略」シンポジウム 働く女性への対人関係療法 」(2019年日本女性心身医学会)
「実践!双極性感情障害の対人関係社会リズム療法(IPSRT)入門〜明日からできる、つまみ食いIPSRTのすすめ!」シンポジウム 「双極性障害と対人関係療法社会的ひきこもり"に対して対人関係社会リズム療法を施行した一例を通して」(2019年日本精神神経学会)
「PTSD女性患者における炎症マーカー:炎症の亢進が認知機能低下に影響を与える可能性」(2018年生物学的精神医学会)
「抑うつエピソード中の入院患者に測定した5因子性格特性・対人過敏性におけるうつ病患者と双極性障害患者との比較」(2018年日本うつ病学会)
「Can interpersonal psychotherapy improve each symptom of multi-psychiatric comorbidities? : A case series」(2017年 Internatioanl Society of Interpersonal Psychoetherapy)
「Interpersonal psychotherapy for depressive episode of persistent depressive disorder with psychiatric comorbidity: A case series」(2019年 Internatioanl Society of Interpersonal Psychoetherapy)
論文(筆頭著者)
Relationships of blood proinflammatory markers with psychological resilience and quality of life in civilian women with posttraumatic stress disorder. Scientific reports(2019)
Inflammatory markers and their possible effects on cognitive function in women with posttraumatic stress disorder. Journal of psychiatric research (2018)

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