名古屋市鶴舞線いりなか駅近くの女性医師(女医)による精神科・心療内科|りさ杁中こころのクリニック

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パニック障害(パニック症)

パニック発作とは

動悸パニック発作とは、動悸、発汗、震え、息切れ、窒息感、胸痛、胸部の不快感、嘔気、腹部の不快感、めまい、現実感の消失、コントロールを失うのではないかという恐怖、死ぬことに対する恐怖、異常感覚、冷感または熱感といった症状が、「発作的に(突然出現し、10分以内にピークに達する)」生じたもので、パニック発作があるだけでは「病気」とはいえず、健康な人にでも生じ得るものです。

パニック障害(パニック症)とは

パニック障害とは、「パニック発作」を繰り返し、「またパニック発作がきたらどうしよう」と心配したり(予期不安)、パニック発作が生じたら困るような場所や状況を過剰に避ける疾患です。

パニック障害の方が避けることが多いこととして、下記のようなものがあげられます。

■ 場所
人混みや閉鎖空間、出口のない場所、公共交通機関など

■ 身体の感覚
脈が速くなること、ほてり、空気のモワッとした感じなど

パニック障害(パニック症)の治療

薬物療法
パニック障害(パニック症)はうつ病とは違う疾患ですが、抗うつ薬が効果的です。国内では、セルトラリンとパロキセチンが保険適応されています。その他の抗うつ薬も、海外で臨床試験をされて効果が確認されているものもあります。

精神療法(≒カウンセリング)
精神療法パニック障害には、認知行動療法が効果があります。認知行動療法は「認知(考え方)」や「行動」を変えることで症状を改善させようとするものです。パニック障害の認知行動療法は「暴露療法」という、苦手な身体感覚や場所を克服する練習が中心となり、当院でも実施することができます(20分以上お時間をいただく場合は、別途予約料がかかります)。

治療抵抗性のパニック障害の治療

抗うつ薬や認知行動療法は効果のある治療法ですが、これらを実施しても症状が改善しない場合もあります。このような場合、追加の治療として何をすると効果があるか調べた研究はまだ少ないのが現状ですが、海外では抗精神病薬やバルプロ酸を用いた研究で効果があったとするものがあります。

また、治療で効果が出にくい場合、パニック障害以外の疾患を併存していないか、注意が必要です。うつ病双極性障害(躁うつ病)の他、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やベンゾジアゼピン系薬剤の使用障害といった疾患を併存している場合、併存疾患を先に治療するとパニック障害も改善しやすくなる可能性もあります。

当院におけるパニック障害の診療の工夫

認知行動療法で使うツールの利用
通常の外来でも簡易な形で認知行動療法を実施できるように、認知行動療法の課題で用いるツールなどを、すぐに利用できるように準備をしています。

根拠に基づく薬物療法の実施
国内の医薬品添付文書の情報の他、海外での治験の結果なども合わせながら、適切な薬を検討します。

漢方薬も処方も検討できます
パニック障害の方は、薬で副作用が生じることも多いとされています。患者さんの症状に応じてですが、漢方薬などを処方することもできます。

ご家族への説明
パニック障害を患うと、患者さんによってはご家族に対して、「ずっと家にいて欲しい」「いつでも連絡がつくようにしてほしい」といった頼み事をすることがあります。そういった頼み事に対し、どのように対処したら良いか、診察の中でご家族に説明をすることができます。

信頼性の確認されたアンケートの活用
パニック障害や不安症状を測定するための、信頼性・妥当性が確認されているアンケート(STAIやPDSS-SR)を準備しています。

併存精神疾患の評価
上の方で記載しているように、パニック障害の方で薬が効かないとき、他の疾患(うつ病双極性障害PTSDなど)を併存している場合もありますので、当院では、パニック障害の方で薬が効かなかった場合、併存疾患の再評価をおこないます。

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