機能性ディスペプシア(FD)
機能性ディスペプシアとは
内視鏡や血液検査では異常が見つからないのに、みぞおちの痛み、胃もたれ、胃の張り、食後の不快感、吐き気が続く状態を指します。 胃に器質的な病気があるわけではなく、胃の動き・知覚の過敏・自律神経の乱れ・ストレスなどが複合的に関わっているとされています。
治療には、酸分泌抑制薬、消化管運動改善薬、漢方薬、抗不安薬・抗うつ薬などがガイドラインで推奨されています。 また、ガイドラインでは生活習慣の調整(食事のリズム、睡眠の改善)や、心理療法も効果があるとされています。
なぜ症状が続くのか(メンタルとの関係)
機能性ディスペプシアでは、ストレスや不安が胃の知覚過敏を引き起こしたり、胃の動きが低下することがあります。
特に、以下のような心理的な要因は、症状と密接に関わります。胃の症状そのものがストレスを生み、さらに症状を強くする「悪循環」が起こることも珍しくありません。
- ぐるぐる思考(反芻)で不安が続く
- 仕事・学校などでストレスが長期間つづく
- 体調の変化に敏感になる
胃の症状そのものがストレスを生み、さらに症状を強くする「悪循環」が起こることも珍しくありません。
当院における診療の工夫
当院では、ガイドラインに沿った薬物治療に加えて、生活リズムの調整や心理的サポートを組み合わせて、症状の改善を目指します。
特に以下の点を大切にしています。
睡眠・食事の習慣の調整 患者さんの生活リズムに合わせながら、無理のない範囲で改善点を相談していきます。
胃の症状と感情のつながりを整理する
身体表現性障害に対する認知行動療法(CBT)の構成を参考に、 「どのような場面・感情の時に症状が強くなるか」を一緒に見つけていきます。
行動のペース調整(ペーシング)
過度な頑張りや休みすぎが症状に影響している場合、バランスを整えるための相談を行います。
リラクゼーション・マインドフルネス 胃の過敏さや不安を和らげるためのスキルを練習します。
症状が長引いている方や、検査で異常がないと言われても不安が続く方は、どうぞご相談ください。
診療時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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| 昼診 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | × |
| 夕診 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | × |
昼診 10:30-14:00 夕診 15:00-19:00 受付時間:通常18:50まで
※18:50以降にご予約のある方は、ご予約時間まで受付いたします

